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2024.11.11
研究ニュース
10月15-17日に静岡県伊東市で開催された研究会SMART2024において、大学院理工学研究科博士前期課程2年の飯山陽輝さんが優秀ポスター賞を受賞しました。
飯山さんは、宇宙MeVガンマ線を観測することで銀河系内の暗黒物質を探索する気球実験SMILE-3に参画し、検出器を構成するシンチレーションカメラ部の開発を主導しています。SMILE-3実験で使用するGSO(Ce)シンチレータには放射性同位体が含まれており、検出器全体に影響する雑音源となることがわかっています。飯山さんは、4000個以上のシンチレータピクセルを網羅的に評価し、雑音事象の頻度の定量化とその傾向を分析しました。
この研究会は、シンチレータを利用した放射線検出器の開発とその応用について、様々な分野の研究者が出席して議論が行われました。専門外の研究者にも的確に研究内容と意義を伝えることができたことが、飯山さんの受賞につながりました。
本研究は科研費基盤研究(S)「銀河系内拡散MeVガンマ線の観測によるMeVスケール暗黒物質関節探索」(分担:中森健之、代表:高田淳史(京大))の支援を受けています。