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ホーム > 新着情報 > 大学院理工学研究科博士後期課程3年の秋田幸太郎さんを筆頭著者とする論文がPlant Physiology誌に掲載されました。
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ホーム > 新着情報 > 大学院理工学研究科博士後期課程3年の秋田幸太郎さんを筆頭著者とする論文がPlant Physiology誌に掲載されました。
2025.11.17
研究ニュース
すべての生物にとって水は必要不可欠な成分です。動物と異なり,植物は水不足に対して移動による水の獲得ができません。一方,植物は土壌中に存在する水の多い,少ないを検知して,根を水の多い方向へ伸ばすことができます。この現象は「水分屈性」と呼ばれます。水分屈性が乾燥環境での植物の成長や生存に重要であることは示されていますが,その仕組みは解明されていません。今回,アブラナ科のシロイヌナズナという植物を用いて,細胞骨格の1つであるアクチンフィラメントが健全であることが水分屈性に必要であること,アクチンのはたらきによって,水分屈性に必須なタンパク質であるMIZU-KUSSEI1(MIZ1)が細胞内での位置を変えることを発見しました。この研究成果は,MIZ1が細胞内で移動することを明らかにした初めての論文であります。今後,細胞内でMIZ1がその位置を変えることの生物学的な意味や,水分屈性におけるアクチンフィラメントの役割を明らかにすることで,水資源が限られた環境でも効率的に水を獲得して生育できる植物の開発につながると期待されます。この成果の詳細は以下の論文に記されています(オープンアクセス)。
表題:Intracellular MIZU-KUSSEI1 movement and hydrotropism in Arabidopsis require F-actin organization.
著者:Kotaro Akita,Yutaka Miyazawa
雑誌:Plant Physiology
DOI:10.1093/plphys/kiaf495

蛍光標識したMIZ1タンパク質を発現する根の細胞を200ミリ秒ごとに19.8秒間画像取得し,各画像それぞれを下のカラーチャートで色付けして重ねた像。重ねたときにカラフルな像になっていることは,MIZ1タンパク質の移動が活発であることを示します。