News

新着情報

ホーム > 新着情報 > 大学院理工学研究科博士後期課程2年(発表時は1年)の吉野誠一さんが、Chiral anion recognition by P-chiral phosphoric triamidesについて研究発表を行いました。

2026.04.08

研究ニュース

大学院理工学研究科博士後期課程2年(発表時は1年)の吉野誠一さんが、Chiral anion recognition by P-chiral phosphoric triamidesについて研究発表を行いました。

 普段、馴染みのある医薬品の多くはキラリティを有しており、その代表的な例としてナプロキセンが挙げられます。この様な化合物では一方が薬理活性を有しているのに対して、もう他方は毒性を示す場合があり、ほとんどの場合で光学分割を必要とします。この問題を解決する手段の一つとして、キラル触媒が上げられますが認識部位とは別に高価で、嵩高いキラル源を導入しなければならず、ゲストとの会合能が大きく低下していました。
 そこで私は、リン酸トリアミドに注目しました。この化合物は、リンを中心とすることで立体反転が起きづらく安定な化合物な上、認識部位自体がキラリティを有することができ、今まで以上に高い会合能を有したレセプターの構築が期待されました。本研究では、更に側鎖に安価なアミノ酸を導入し、ジアステレオマーへと誘導したリン酸トリアミドを合成しました。これらの化合物は様々な測定により安定性を確認し、分取も逆相HPLCを用いることで達成しました。様々なキラルアニオンとの会合を見てみると小さいアニオンに対し明確なエナンチオ選択的が見られ、キラル認識を達成したリン酸トリアミドとして初めての例となりました。

※吉野さんはPacifichem 2025 (The International Chemical Congress of Pacific Basin Societies 2025)において研究発表を行いました。この活動に対し、山形大学校友会 令和7年度事業「大学院理工学研究科博士課程学生研究発表奨励事業」による支援を行っております。

sdg_icon_04_ja_2.png