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2026.09.04
研究ニュース
2026年8月3日から5日に開催された第20回固体イオニクスセミナーにおいて、大学院理工学研究科博士後期課程1年・笠松研究室の荒川泰政さんが優秀ポスター発表賞を受賞しました。受賞対象となった発表題目は、「超イオン伝導ガラスAgI-As2Se3におけるAg-I chain motifによるイオン伝導経路の生成」です。
固体の中をイオンが速く移動できる材料は、全固体電池や燃料電池などの性能向上に欠かせません。AgI-As2Se3は、銀イオンがガラス中を高速に移動する「超イオン伝導ガラス」として知られていますが、ガラス化によってイオンが動きやすくなる仕組みは十分には分かっていません。
荒川さんは、原子の動きをコンピュータ上で詳細に追跡するシミュレーションを用い、銀とヨウ素が鎖状につながる局所構造(Ag-I chain motif)に着目しました。その結果、この構造が銀イオンの移動経路の形成に重要な役割を果たすことを示しました。本研究は、ガラス中の原子配列とイオン伝導性の関係を理解し、より高性能なイオン伝導材料の設計につながる成果として期待されます。

授賞式での荒川さん(右)