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2021.04.05

研究ニュース

【特集】科研費取得教員の声-結晶質岩のマトリクス拡散に関する物質移動モデルの構築:鉱物中の微小孔への注目-(研究代表者:湯口貴史 准教授)

日本列島の地下には結晶質岩(花崗岩)という岩石が広い範囲で分布しています。現在、この地下の花崗岩を利用した事業や研究開発が国内で実施されています。この事業や研究開発とは高レベル放射性廃棄物の地層処分や天然ガス・石油の地下貯蔵です。これらの貯蔵物を長期的・安定的に外部に漏らさず維持するには深部地質領域の安全性の評価が不可欠であり、その安全性の評価には、花崗岩中の物質移動現象の長期的な将来予測が必要となります。

今回獲得した科研費では、花崗岩体中の鉱物に存在する微小孔(図1:鉱物中に観察される孔状の微小(数μm)な空隙)が物質移動に寄与する経路であるという作業仮説のもと、微小孔の特徴、その成因論や物質移動特性を解明することが目標です。この研究は岩石学的手法と室内実験的手法の両面から実施し,岩石の中の物質移動モデルの構築を目指します。

図1 花崗岩体中の鉱物に認められる微小孔


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