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2021.11.26
在学生へ
日時|12月8日(水)13:00~14:00
場所|Zoom(ミーティングIDなどの詳細はWebclassで理学部学生の皆様に送付される案内メールをご覧ください)
13:00~13:30
有殻アメーバは殻をもつアメーバの総称で、基本的に分裂の前に娘細胞のための殻を形成します。仮足を使って細胞外のパーツを巧みに操作し、卵型の被殻を形成する様子はまるで熟練大工の様です。一般に生物の形態は細胞自体が変形することによって生物のカタチが形成されると考えられていますが、有殻アメーバはこの概念を覆す殻形成を行います。目や手、脳のない単細胞の生物がどのようにして細胞外のパーツを操作し、殻を形成するのか?本セミナーではこれまでの観察結果を中心にご紹介します。
13:30~14:00
遠い宇宙で生じる高エネルギー天体爆発現象は、直接その現場に行って調べることはできません。その詳細な爆発メカニズムや放射メカニズムを明らかにするためには、シミュレーション結果と観測で見えている光の特徴を比較しながら、モデルの妥当性を検証していくことが必要となります。私はこれまで、主に連星中性子星合体という天体現象から生じる初期の放射がどのように見えるのか明らかにするために、流体および輻射輸送シミュレーションを用いて研究を行ってきました。合体から数時間後の初期の放射はまだ観測例がないのですが、将来的な観測に備えて放射の特性を理論的に予測し、中性子星合体の物理をより深く理解することを目指しています。