Activity
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山形大学は、特定非営利活動法人小さな天文学者の会(現理事長:中森健之 理学部教授、設立当時は柴田晋平 理学部教授)と、2004年に連携協力に関する覚書を締結して以来、20年以上にわたり自然科学の振興と科学教育の推進のため、協働して活動を行っています。大学の教育・研究資源とNPOの実行力が融合したこの活動は、年間延べ数千人の市民に「宇宙を見て、感じて、楽しむ」機会を提供し、地域社会を豊かにする活動として継続的な成果を上げています。
協働の核となる活動
1. 全国で唯一の大学運営公開天文台の継続運営
山形大学理学部に設置されたやまがた天文台ニクニドームやまがたは、全国で唯一、大学が毎週土曜日に定期的に一般公開している天文台です。 2003年の開設以来、天候にかかわらず公開を継続しており、天文台の観測装置は、学生の教育用でありながら、同時に第一線の天文学の研究にも活用されています。
2. 全国へ広がった山形大学発の資格制度
この連携活動が生み出した最も大きな成果の一つが、星空の楽しみ方を伝えるサイエンスコミュニケーター「星空案内人(星のソムリエ®)資格認定制度」です。 ガイドツアー形式であるやまがた天文台の公開維持を目的とした人材養成カリキュラムから発展し、2007年には科学技術振興機構のモデル事業に指定され、全国展開が始まりました。現在では、全国50以上の団体で認定が行われ、8,000人以上の「星のソムリエ®」が活動しています。
(星のソムリエ®はNPO法人星のソムリエ機構が管理運営する登録商標です)
3. 学生のキャリア教育と多分野協働の場
本活動は、理学部学生にとどまらず、工学部、地域教育文化学部、人文学部、医学部、農学部など、幅広い学部の学生が参画し、科学コミュニケーションやNPO運営といった社会政策分野の実践的な教育を受けています。実際に、卒業生は難関の科学館などへの高い就職率を示しています。この活動への強い関心から、山形大学への受験を目指す高校生も後を絶ちません。
長年の活動が結実:「輝く県民活躍大賞」を受賞
このような長年にわたる継続的な協働活動は、「宇宙を見て、感じて、楽しもう! 天文で山形を元気にする活動」として、「2025輝く県民活躍大賞(一般社会貢献部門)」を受賞し、山形県知事から表彰されました。
この賞は、「継続性」「活動の範囲・幅」「協働性」などの基準に基づき、本県の社会貢献活動を顕彰するものです。講評によると、本活動を「自然豊かな山形の特徴を生かしており、小学生から大人まで多くに人に親しまれている活動」として高く評価されました。
本受賞は、大学の教育・研究リソースとNPOの実行力が融合し、20年以上にわたり継続してきた結果です。この協働を通じて、地域に根差した質の高い科学教育活動を継続してきた実績が評価に結びついたものといえます。
