English Study

理学部の英語教育への取り組み

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山形大学理学部の
英語教育への取り組み

なぜ英語を学ぶのか?

授業や研究の中での英語の重要性

理学を勉強するにあたり、英語は非常に重要なツールとなっています。専門分野の参考書は日本語のものだけでなく英語で書かれているものも多く存在します。卒業研究や修士課程では、英語の専門書を読むことも多々あります。それゆえ、英語の専門書を読みこなすためのリーディング力が必要とされます。また、インターネットで専門の情報を集めることもありますが、ネット上にある情報の内日本語が占める割合はわずか数%です。それに対して、英語は25%以上を占めると言われています。ここでも英語のリーディング力が必要とされます。

また、リーディング力だけでなく、ライティング力、スピーキング力、リスニング力も必要となってきます。例えば、研究室に所属して卒業研究や大学院の研究活動で成果が出たときには論文を書くことになりますが、多くの場合はそれを英語で書く必要があります。なぜなら、世界の研究者が読む学術論文誌は英語が標準語となっているからです。ここではライティング力が必要となってきます。また、海外の研究者と行なっている研究について議論を行う場合には、英語でのやりとりが必要となってくることから、スピーキング力、リスニング力が必要となってきます。さらに、研究成果を海外の学会で発表する機会もあることが考えられます。この時、発表に使われる言語は英語になるので、発表のためのスピーキング力、質疑応答のためのリスニング力も必要となってきます。

就職に際しての重要性

研究だけでなく、就職にも英語は重要となってきます。例えば、企業の採用時に英語の試験であるTOEIC® Listening & Readingを参考にするかという質問に対して70%の企業が参考にする、もしくは参考にすることがあると回答しています(国際ビジネスコミュニケーション協会の2013年度「上場企業における英語活用実態調査」報告書より)。また、採用後も昇進や昇格のためにTOEICの点数を活用している企業もあります。いくつかの都道府県の教員採用試験においてTOEICの点数をある基準以上取得している場合、英語試験を免除しているところもあります。以上のように、就職においても英語力は必要とされていることが分かります。

英語力を伸ばすための理学部の取り組み

理学部では、授業、研究、就職に対応できるようにリーディング、スピーキング、ライティング、リスニングの4能力を伸ばすためのカリキュラムを編成しています。また、TOEIC対策も授業に盛り込んでいます。

理学部における英語教育は、基盤共通教育による授業と基盤専門教育の授業からなります。英語の授業は学部3年間に渡って提供されています。基盤共通教育では1年次に、対面授業による総合英語とコミュニカティブ英語で英語力が総合的に育成されます。2年次から3年次まではE-learningによる自学学習と教室での対面授業を組み合わせて英語の運用能力を総合的に養成する基盤共通教育の発展英語A, B, Cの授業が提供されています。特に、発展英語Bでは、TOEIC対策も行なっています。また、数学・物理・化学・生物・地学に関する英語の基本的知識を学ぶ自然科学特選I、自然科学特選IIの授業が基盤専門教育として、2年次、3年次に提供されています。これらの授業では、専門分野の基本的な語彙、文章を学習し、卒業研究などに対応できる英語力を育成します。

また、大学院においては1年次に専門分野に関する英語のリーディング、スピーキング、リスニングの能力を育成するために自然科学特論の授業を提供しています。この授業では、自然科学の話題がオムニバス形式で英語で講義され、英語プレゼンテーションの技術などの説明も行われます。また、グループプレゼンテーションを通して、英語の発信能力も育成されます。

以上のように学部、大学院において英語力を総合的に伸ばせるようなカリキュラムを編成しています。

英語学習環境の整備

TOEICの学習参考書の購入、図書館への配置

理学部ではTOEIC参考書を購入し、山形大学図書館に寄贈しており、TOEIC学習等に役立てられています。

受験料サポートへの取り組み

2015年から1回あたり2000円〜3000円のTOEIC® Listening & Readingの受験料のサポートを行なっています。毎年200人程度の学生がこのサポートを利用してTOEICの試験を受験をしています。2021年現在、山形大学理学部の受験者の内、日本人の上位3割の英語力に対応する、700点以上の高得点者の割合が10%となっています。受験料サポートの情報は「TOEIC Listening & Readingの受験料サポートについて」において掲載を行っています。

TOEIC®
Listening & Readingの
受験料サポートについて

理学部では学部生、大学院生の希望者を対象にTOEIC® Listening & Readingの受験料の補助を行なっています。詳しい補助の内容、補助の申請の仕方などは以下のリンクにあるファイルを参照して下さい。現在は、2024年4月から6月に行われる試験(第350回〜355回)の補助についてお知らせをしています。

TOEIC®の高得点者へのインタビュー

留学のサポート

理学部を含む小白川キャンパスでは留学のサポートも行っています。 「短期交換留学が可能な海外協定校 (大学間学術交流協定)」も多く、多様な環境での留学が可能です。