Employment encyclopedia
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化学
アイジー工業株式会社
研究開発部
2021年入社
学問としては無機化学、有機化学、物理化学、生物化学など幅広く化学分野を学びました。それらの中から、研究分野として無機化学を選択し、「金属塩を用いた粉末冶金による合金生成とその組成制御」をテーマに研究活動を行いました。金属塩を加熱すると、ある温度で溶解や熱分解などを起こします。この変化の際に生じる原子運動を利用して特定の組成を有する合金の生成を目指し合成実験等を実施していました。
主に知的財産権に関する業務に携わっています。新商品の開発をするにあたって、開発のヒントとなり得る先行技術や商品の形状等が権利侵害をしていないかなどの調査を行っています。また、商品の名前・デザイン・加工技術などを保護するために特許などの登録に向けた手続きを行っています。総じて、自社の商品を守るために必要な業務であると感じています。
現在の仕事内容において、公報(特許として出願されたもの、特許になったものなどが記載されている文書)を読む機会が多く、公報の要点を正しく拾い出すことが重要になります。公報を読み解く際に、学生時代に行っていた論文調査の経験が活きていると感じています。公報と論文では文章の構成など違う点もありますが、読解力はどんな文章を読むときにも役立つと考えています。学生時代の専門的な学びだけでなく、積み重ねた経験も仕事に役立つと思います。
もともと簡単な工作をはじめとしたものづくりが好きで、大学では無機化学を専攻して金属に関する知識も身につけていたこともあり、金属系を取り扱うメーカーをマイナビなどの就活サイトで探していました。そんなとき、建材メーカーである当社と出会い、人々の生活に欠かせない家の外観を彩る外壁材を作り上げることに大きな魅力を感じたため、入社することを決めました。
特許は出願すれば必ずしも登録になるというものではなく、大抵の場合は権利登録できない理由(拒絶理由)が特許庁から通達されます。この拒絶理由に対して意見を述べることができ、拒絶理由が解消されると権利登録をすることができます。権利登録できたときには達成感を得ることができます。どのように意見を述べようかと頭を悩ませることにはなりますが、それと同時にやりがいを感じています。
現在は、先輩方のサポートをいただきながら知財業務を行っています。業務に必要な知識は知財に関わるようになってから学び始めましたが、徐々に身についてきていることを実感しています。とはいえまだまだ知識不足感が否めないため、知識をより確実なものにするためにも、知財関連の資格検定にちょっとずつ挑戦していきたいと考えています。
必ずしも自分が興味を持っている分野の勉強が仕事に活かさせるとは限りません。だから、「この職種がいい」と初めから視野を狭めてしまうのではなく、視野を広げて様々な分野を調べてみるとよいと思います。「やりたいこと・得意なこと」だけではなく、「苦手意識のあること」にも着目してみると案外興味の湧く仕事が見つかるかもしれません。分野に囚われずに理想の企業を見つけてほしいです。
金属製の外装材・屋根材を開発・製造する専門メーカー。本社は東根市。全国10カ所に営業所を展開するトップシェア企業。創業者の石川堯は東北のエジソンと呼ばれ、独自に研究・開発した断熱外装材(カラー鋼板とウレタン樹脂発泡体の複合版)で日本の住宅に革新をもたらした人物としても知られている。
https://www.igkogyo.co.jp/lp/recruit/