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2023.11.16

研究ニュース

博士前期課程2年の髙橋貫太さんが応用物理学会2023年春季学術講演会において学生ポスター賞最優秀賞を受賞しました。

2023年3月に上智大学四谷キャンパスで開催された「第70回応用物理学会春季学術講演会」において、大学院理工学研究科博士前期課程2年(物理学分野)の髙橋貫太さんが放射線分科会の学生ポスター賞最優秀賞を受賞し、本年11月に賞状が授与されました。応用物理学会は2万人を超える会員を有し、理学・物理学と工学・産業を結ぶ学会です。応用物理学会放射線分科会では、放射線に関する研究の進展または技術の向上に多大な貢献をした成果を称えることを目的とし、特に優秀な研究内容を表彰する「応用物理学会放射線分科会 学生ポスター最優秀賞」を応用物理学会学術講演会について1名設けています。

近年,本学に設置された東日本重粒子線治療センターに代表されるように,粒子線の人体内の飛程終端(ブラッグピーク)をがん細胞の位置に合わせて粒子線を照射し,周りの正常細胞への放射線量を抑えて,がんに集中的に線量を集中させるがん治療法が広く行われるようになりました。ブラッグピーク深度は解剖学的な変化により影響を受け、狙った腫瘍以外の正常細胞に損傷を与えている可能性があります。したがって、粒子線治療では体内で変化する粒子線飛程をリアルタイムでモニタリングすることで、さらに効果の高い治療が期待されています。高橋さんは、原子核実験の飛跡検出器として開発してきたシンチレーションファイバー検出器を、二次粒子線の一つである陽子線の位置有感型検出器に応用し、粒子線飛程モニタリングの実用化に向けた開発を理学・医学・工学の分野横断研究として進めています。

【発表演題】「粒子線がん治療時のシンチレーター型リアルタイム線モニタの開発Ⅳ」

【発表者】高橋 貫太1、神長 摩菜美1、森本 幸司2、岩井 岳夫3、黒澤 俊介4,5、門叶 冬樹6 (1. 山形大学大学院理工学研究科、2. 理化学研究所仁科加速器科学研究センター、3. 山形大学医学部、4. 東北大学未来科学技術共同研究センター/金属材料研究所、5. 大阪大学レーザー科学研究所、6. 山形大学理学部)

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