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2023.11.29
研究ニュース
理工学研究科・博士後期課程2年特別研究生の橋山和明氏(物理学分野・中森研究室)が、2023年9月に開催された日本物理学会第78回年次大会において、宇宙線・宇宙物理領域の学生優秀発表賞を受賞しました。
講演題目は「IMONY実験:高速測光IMONYをカメラで観るコンパクト天体の高速変動現象」です。天体からの可視光を光子と呼ばれる粒子として検出することによって、既存の天体観測カメラと比較して遥かに高い時間分解能で測光できる、超高速カメラIMONY(芋煮ぃ)を中森研究室では独自に開発を進めています。本講演では新たに開発した64画素のセンサシステムの概要と、東広島天文台「かなた」望遠鏡(広島大学)に搭載した「かにパルサー」の観測結果を報告しました。かにパルサーは毎秒30回転という高速で自転する中性子星です。約30分観測したデータから、パルサーの自転周期に対応した周期的な光度変動を10マイクロ秒の精度で測定できることを示し、IMONYシステムの性能と今後の展望を議論しました。