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2024.04.02

研究ニュース

大学院理工学研究科博士前期課程2年の田中聖さんが、宮城県で行われたInternational Symposium for the 80th Anniversary of the Tohoku Branch of the Chemical Society of Japanで、P-キラルなリン酸トリアミドの光学分割とアニオンの不斉認識の研究に関してポスター発表を行いました。

アニオン (陰イオン) は、環境中や人工物などの広範な領域に存在しています。アニオンの形態は多種多様であり、それぞれが様々な生理活性や物理的特性を有することから、アニオン認識は重要な研究テーマとなっております。最近では、リン酸トリアミドが新規のアニオン認識部位として注目されております。リン酸トリアミドは、3次元的に配置された3つのNH部位を有することから、アニオンの立体的認識と強力な捕捉が期待されます。3つの置換基が全て異なるリン酸トリアミドは、P原子に不斉中心を有するキラルな分子となり、新規のキラルなアニオンレセプターとしての応用が可能であると考えられます。しかしながら、P-キラルなリン酸トリアミドの光学分割は未達成であり、P-キラルなリン酸トリアミドのエナンチオマーを用いたアニオンの不斉認識についての検討も未だ試みられていないのが現状です。

そこで田中さんは、P-キラルなリン酸トリアミドを用いたアニオンの不斉認識を行うことを目指して、ジアステレオマー法によるP-キラルなリン酸トリアミドの光学分割について検討を行いました。HPLCやPTLCによる分析の結果、P-キラルなリン酸トリアミドの、ジアステレオマー法による光学分割の実現可能性を示唆する結果が得られました。今回、田中さんは2023年9月8日〜10日に宮城県仙台市で行われたInternational Symposium for the 80th Anniversary of the Tohoku Branch of the Chemical Society of Japan (2023 Joint Meeting of the Tohoku Area Chemistry Societies) の国際学会で、その研究内容をまとめたポスター発表を行いました。

※この活動に対し、山形大学校友会 令和5年度事業「大学院理工学研究科博士課程学生研究発表奨励事業」による支援を行っております。