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2019.10.31

研究ニュース

理学部および理工学研究科(理学系)の学生が2019年度化学系学協会東北大会にてポスター賞を受賞しました

受賞者・題目・研究概要は以下の通りです。(氏名50音順) 

  • 氏名:飯田茜
  • 題目:Initial Process of Amyloid b Adsorption on Lipid Membrane under Non-equilibrium Fluidic Condition (非平衡流動場におけるアミロイドb吸着の初期過程の追跡)
  • 研究概要:アルツハイマー病はアミロイドb(Ab)ペプチドが脳細胞表面に凝集し蓄積することで発症しますが、細胞膜への吸着メカニズムが未解明であるため創薬が困難となっています。本研究では、脳内で常に生じている流動が凝集を促進することを見出し、Abの単分子挙動を明らかにすることで、Abと脂質間の相互作用メカニズムを提案しました。 
  • 氏名:九海航
  • 題目: Self-assembled structure formation in a poly (N-alkyl acrylamide)by nanophase separation (ナノ相分離によるポリアルキルアクリルアミドの自己組織化構造形成)
  • 研究概要:主鎖に対して長いアルキル側鎖をもつ櫛形ホモポリマーは主鎖付近の親水性基と側鎖の疎水性基の間でナノ相分離を生じます。本研究では、櫛形ホモポリマーの1つであるポリドデシルアクリルアミドを加湿条件下でアニールすることで基板に対して平行に配向したラメラ構造を形成することを見出し、その機構解明を行いました。
  • 氏名:桑嶋翼
  • 題目:Fluorescence Properties of Diarylmethane and Diarylsilane Derivatives in Various Solvents (ジアリールメタンおよびジアリールシラン誘導体の蛍光物性と溶媒依存性)
  • 研究概要:ピレンのような芳香族分子のいくつかは高濃度な溶液中でエキシマー蛍光を有します。本研究では、多環式芳香族分子を14族元素で架橋し近接させたジアリールメタン誘導体が「分子内エキシマー様蛍光」を持つことを報告し、その蛍光特性が溶媒の静的誘電率を変数とした閾値を持つ関数で記述できることを見出しました。
  • 氏名:柴田宏
  • 題目:Electrochemistry of Wells-Dawson-type polyoxotungstate substituted by various metal ions
  • 研究概要:どのようなときに1電子反応が多電子移動反応に変化するか、またはその逆の反応が起こるかは、詳しい電気化学的なメカニズムは検討されておりません。そのため、本研究ではポリオキソメタレート(POM)と呼ばれる多電子移動反応が見られる金属酸化物クラスターを用いて、実験的にパターンを検討し探りました。
  • 氏名:野澤良甫
  • 題目:Synthesis of Monodisperse Fe3O4 Nanoparticle via Thermal Decomposition of Oleylamine-coodinated Iron Oxalate
  • 研究概要:Fe3O4ナノ粒子は、磁性流体として調整可能かつ様々な性質を持つため、幅広い分野で利用されています。これら Fe3O4ナノ粒子の合成法は、多数報告されていますがその多くは液相法です。そのため、合成時に排出される多量の廃液が課題です. 本研究では、シュウ酸鉄オレイルアミン錯体の熱分解により、溶媒・還元剤の不要な条件で単分散Fe3O4ナノ粒子を高濃度・高収率で合成しました。

受賞者