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2019.11.29
研究ニュース
理学部理学科(地球科学分野)の加々島慎一准教授と、大学院博士前期課程・地球科学分野の大学院生北川桐香さんがエチオピア・アファール凹地にて地球電磁気学的調査および地表地質調査に参加しました。加々島准教授は4年連続、北川さんは学部4年から3年連続でのエチオピア渡航・調査になります。
アファール凹地はエチオピアの北部に位置し、大陸リフティング(大陸分裂過程)から海洋底拡大への移行期にあり、将来的には中央海嶺となるプレート拡大軸が陸上に露出していると考えられています。通常海洋下にある海嶺のようなプレート拡大軸での地学現象を陸上で直接探査できる希有な地域であり、磁気異常の分布・構造・形成過程を解明する目的で、数年にわたり探査を行ってきました。
加々島准教授と北川さんは、陸上噴出した玄武岩質溶岩の岩石学的解析を担当し、その他現地では地球電磁気学的探査のサポートも担ってきました。今回、長年にわたり念願であった無人飛行機による広域的な探査が成功し、陸上測線における磁気・MT探査・岩石学的解析とあわせ、アファール凹地の理解が飛躍的に進むと考えられます。
この研究は、JSPS二国間交流事業「オープンパートナーシップ共同研究(2016-2017)」と科研費・基盤研究A(2017-2019)「無人小型飛行機によるエチオピア・アファール凹地、プレート拡大軸域の磁気異常解析(代表:石川尚人・富山大学教授)」でなされており、加々島准教授は研究分担者として参加しています。
調査の様子を示した写真は、下記リンクをご覧ください。
写真説明:無人飛行機テストフライト成功後の様子
集合写真後列左より一番目が北川さん、六番目が加々島准教授