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2020.01.06

研究ニュース

理工学研究科(理学系)の学生がポスター賞等を受賞しました

第9回CSJ化学フェスタ 2019において、「優秀ポスター発表賞」を受賞

飯田茜
  • 題目:非平衡流動場における脂質膜へのアミロイドb凝集
  • 研究概要:アルツハイマー病の発症に関与するアミロイドb(Ab)ペプチドは、脳細胞表面に凝集・蓄積することが知られていますが、流動下でのAbと脂質膜との相互作用が未解明なために創薬が困難となっています。本研究では、非平衡開放系かつ連続的流動条件下におけるAbの凝集挙動と脂質膜への吸着を観察することで、非平衡流動場におけるAbの凝集メカニズムを提案しました。
髙橋尚也
  • 題目:液晶分子を導入したケイ素系無機クラスター薄膜の脱濡れによるクモの巣構造化
  • 研究概要:私は基板の自由エネルギーを不安定化させることにより発生する脱濡れ現象について研究を行っています。今回の学会では液晶分子を有するシルセスキオキサンの薄膜を脱濡れさせることで形成された凝集体がクモの巣状に配置される現象とそのメカニズムについて発表しました。

The International Symposium of Health Care Technology, Drug Discovery and Chemical Biology 2019において、「Presentation Award」を受賞

飯田茜
  • 題目:Interaction between Amyloid b Peptide and Lipid Membrane in Non-equilibrium Space Mimicking Cerebrospinal Fluidic Flow
  • 研究概要:アルツハイマー病の発症はアミロイドb(Ab)ペプチドの凝集・蓄積が要因の1つと知られていますが、細胞膜へのAb吸着挙動が未解明なために創薬の指針が立っていません。本研究では、生体内の脳脊髄液流動を想定した実験系を構築し、非平衡流動場において脂質膜へのAb凝集が促進され、膜崩壊が誘起されるというメカニズムを提案しました。

非線形反応と協同現象研究会において、飯田さんが「藤枝賞」、板谷さんが「ポスター賞」を受賞

飯田茜
  • 題目:非平衡流動場における脂質膜へのアミロイドβ吸着の単分子観察
  • 研究概要:アルツハイマー病の発症は、アミロイドb(Ab)ペプチドが細胞膜へ凝集・蓄積することが要因の1つと知られていますが、根本的な機構が解明されないため治療が困難となっています。本研究では、生体内を模倣した非平衡流動場において、脂質膜表面でのAb単分子の挙動を追跡し、時間経過に伴うAbの凝集と脂質膜への影響の分子メカニズムを提案しました。
板谷昌輝
  • 題目:Formation of Irregular Liesegang Pattern in Multi-Layered Gel
  • 研究概要:自然界には太陽系惑星軌道のように、繰り返し周期が等比級数的に変化する周期構造が遍在します。それらの化学モデルとしてリーゼガングパターン (LP) が知られていますが、化学的な形成機構の全貌は未解明です。そのような背景の中、本研究においてはゲルを積層した多層ゲルを用いることにより、これまで実験的な報告例がほとんどない様々な周期を有するパターンの形成に成功しました。

髙橋さんと飯田さん

CSJ化学フェスタで優秀ポスター賞を受賞した髙橋さん(左)と飯田さん(右)