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2020.05.22

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(特集)科研費取得教員の声-夏緑樹林におけるアーバスキュラー菌根共生の実態解明-(研究代表者:富松 裕 教授)

大多数の陸上植物は、根圏でアーバスキュラー菌根菌と共生し、菌根(菌と根の複合体)をつくります。これは4億年前から続く、陸上生態系で最も普遍的に見られる共生関係であり、生態系の一次生産や物質循環における菌根共生の重要性は広く認識されてきました。しかし、植物とアーバスキュラー菌根菌の共生関係は、これまで実験環境下で解明されてきた部分が大きく、いわば菌根の「潜在的な」機能が分かっているに過ぎません。本研究では、北日本の複数の夏緑樹林を対象として、菌根共生の「実態」を詳細な野外観測から明らかにすることを目指しています。

*研究代表者:富松 裕 教授:https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000040555398/

夏緑樹林(a)に生育する植物には、根が太く、ほとんど枝分かれしないものが多く見られます(b)。このような植物は菌根菌と密接に共生しており(c)、栄養分の獲得を菌根菌に強く依存していると考えられています。

夏緑樹林(a)に生育する植物には、根が太く、ほとんど枝分かれしないものが多く見られます(b)。このような植物は菌根菌と密接に共生しており(c)、栄養分の獲得を菌根菌に強く依存していると考えられています。