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2020.12.14

研究ニュース

理工学研究科博士後期課程1年の佐藤初洋さんが日本火山学会で学生優秀発表賞を受賞しました

受賞した佐藤初洋さん

佐藤初洋さん

理工学研究科博士後期課程1年(地球共生圏科学専攻・伴研究室)の佐藤初洋さんが、2020年度日本火山学会において学生優秀発表賞を受賞しました。

 

[発表タイトル]

斜長石斑晶組成・組織からさぐる蔵王火山御釜火口活動期のマグマ供給系(Magma plumbing system of Okama crater activity period at Zao volcano as revealed by compositional and textural characteristics of plagioclase phenocrysts)

 

[著者]

佐藤初洋・伴雅雄

 

[研究概要]

蔵王火山は山形・宮城両県にまたがる東北地方の代表的な活火山で、近年火山性地震や山体の隆起が観測され、噴火の可能性が懸念されています。直接見ることのできない地下のマグマがなぜ・どのように噴火に至るのかの実態を知るには、溶岩や火山弾といった火山噴出物を物質科学的に調べることが有効です。本研究では火口湖・御釜に由来する過去800年間の噴火について、噴出物に含まれる斜長石と呼ばれる鉱物に着目し、その組織と組成を詳しく検討しました。その結果、地下浅部(深さ5-6 km)に存在する低温(およそ960℃)のマグマに,より深部から高温(1070-1090℃)のマグマが注入・混合して噴火に至ること、2つのマグマの混合は複数回起こっており、少なくとも噴火の50-100年前から開始していることなどが明らかになりました。

 

[リンク]

2020年度日本火山学会 学生優秀発表賞の受賞について(日本火山学会)

http://www.kazan-g.sakura.ne.jp/J/page_tpl_73.html

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