News

新着情報

ホーム > 新着情報 > 博士前期課程1年の佐久間夕芽さんが第68回日本生態学会大会においてポスター優秀賞受賞

2021.04.05

研究ニュース

博士前期課程1年の佐久間夕芽さんが第68回日本生態学会大会においてポスター優秀賞受賞

佐久間夕芽さん(山形大学大学院理工学研究科博士前期課程1年)

2021年3月17日~21日に開催された第68回日本生態学会大会において、大学院理工学研究科・博士前期課程1年(生物学分野)の佐久間夕芽さんがポスター発表を行い、優秀賞(植物生理生態分野)を受賞しました。ポスター賞は、対象となった学生による全410件の発表のうち、研究内容と発表技術がともに優れていると評価された43件に対して贈られたものです。

近年、植物に見られる多様な形質の種間変異に基づき、適応戦略や環境の変化に対する応答を解明しようとする研究が盛んに行われています。しかし、葉や種子などの地上部に比べると、根の情報は限られているのが現状です。また、多くの植物では栄養塩吸収において菌根菌(植物と根で共生する菌類)が関わっています。植物と菌根菌との共生は、生態系の一次生産や物質循環において大きな役割を担っていますが、自然環境下における共生の実態については、まだ多くの点が未解明です。佐久間さんは、林床植物を対象として、細根の形態や菌根菌との共生関係の種間変異を分析し、「根を長く伸ばし分枝させて、栄養分を自ら積極的に探索しようとする」戦略から、「栄養塩の獲得を菌根菌に強く依存する」戦略まで、植物種によって多様な戦略が見られることを示しました。

発表タイトル

佐久間夕芽, 佐藤莉咲, 富松裕 “林床植物21種における根形質とアーバスキュラー菌根菌感染率の種間変異”

第68回日本生態学会大会ホームページ

関連する研究プロジェクト


sdg_icon_15_ja_2.png