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日本雪氷学会2019年度論文賞の受賞(地球科学分野・常松佳恵准教授)

2019.10.17

地球科学分野・常松佳恵准教授の共同研究に基づく論文「連続体モデルTitan2Dを用いた雪崩の運動のシミュレーション」が日本雪氷学会2019年度論文賞に選出されました。

雪崩は積雪の多い山間地では毎年のように起こる現象であるため、冬から春にかけてはその危険性を予測し災害を少なくすることがとても重要になります。雪崩のハザードマップを作成するためにはシミュレーションを行いますが、雪崩はいつも同じ条件で起こるとは限らないため、雪崩が発生するときの雪の量や斜面の摩擦の条件などの条件に幅を持たせて多くのシミュレーションを行います。これらをまとめて、各地点での雪崩の起こる確率を地図上に表したものが確率的ハザードマップです。今回、受賞した論文『連続体モデルTITAN2Dを用いた雪崩の運動のシミュレーションⅡ─雪崩への適用と多項式カオス求積法を用いたハザードマップの作成─』では、確率的ハザードマップを作成する手法として、多項式カオス求積法という手法を用いました。通常は何万回、何十万回とシミュレーションを行わないとならないところを、100回より少ない回数で計算して確率を求められる、というところが多項式カオス求積法の利点です。より少ない回数で同じくらいの精度のハザードマップを作成することができれば、コンピュータへの負荷が少なく、緊急事態でも素早くハザードマップを作成することが可能になります。よって、このようなハザードマップ作成手法は雪崩だけでなく火山噴火現象など他の分野にも応用が可能であると期待されます。

論文名

連続体モデル Titan2D を用いた雪崩の運動のシミュレーション

雑誌名

雪氷 : journal of the Japanese Society of Snow and Ice 80(4), 277-287, 2018-07
雪氷 : journal of the Japanese Society of Snow and Ice 80(4), 289-296, 2018-07

著者

森 啓輔・伊藤 陽一・西村 浩一・Abani Patra・常松 佳恵・阿部 修

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0.4m以上の雪崩が到達する確率を表した確率的ハザードマップ

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